表題は、金井美恵子さんの作品から勝手に借用。怒られそう。その余はほぼ自分で。

ほぼ日手帳とか

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ほぼ日手帳

 糸井重里さんの「ほぼ日手帳」は、ロフトに買いに出向くのがならいでしたが、どんなものか、よくよく承知なので、最近は、<Amazon>で取り寄せるようになっています。

 このところは、買い物は、なんでも、<Amazon>。目当てのものがなければ、別の通販サイトで見つけて、支払いは、<Amazon Pay>。

 それはともかく、糸井さんは、高橋書店と能率協会とかの寡占の手帳市場に乗り込んで、ほぼ日手帳一本でよく株式上場にまでこぎつけたものだと感じいっています。それまでの立ち位置は、ジャンル的には立川サイさんと同じくして、「無から有」を生じさせる特別な才能の方々のひとりという認識でいましたが、事業家として評価すべきなのかもしれません。

 株式会社ほぼ日の従業員は、同じ船に乗っている「クルー」なんだそうで、社風もなんとなく理解できて、働きやすそう。最新のニューズウィーク誌(4月19日号・日本語版)は、「働きがいのある日本の50社」の特集を組んでいて、48位に「ほぼ日」があった、と思ったらそれは間違いで、48位は「双日」だった。

 

紅芍薬が開花しました

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芍薬


東京・世田谷にある小宅にあって、猫の額のような小さな庭で、暮れなずむ頃に、紅芍薬が音もなく、静かに蕾を開きました。

庭晩紅薬開

門閉緑楊蔭

これは、わたしの詩文ではもちろんなく、盛唐に生きた白楽天長恨歌の方)の作品の一部の切り取り。「紅薬」とあるのは、紅色の芍薬

夕暮れとなり、すでに門は閉じていて、新緑をつけた楊樹の木陰で、芍薬がひっそりと花弁を開いた。それを静かに眺める自分の心境も落ち着ていて、憂いはない。

日本の平安時代にあたるころに、唐の長安(たぶん)の一隅でも、陽春の暖かさにひかれるように、陽光のもとではなく、日の暮れ時に紅芍薬は花を開き、それを愛でた人がいたということで、千年以上も前のできごとと、まったく同じ見分をしました。

楽天は、中国映画の「妖猫傳」では、黄軒がその役柄を好演していました。あのおりの楊貴妃になったのは、台湾の張榕容で、「妖猫傳」では、花の宴で、芍薬のようにあでやかな楊貴妃が登場して、それを受けて、玄宗安禄山が戯れるシーンが圧倒的だった、と、誰もいわないので、わたしだけは、「 陳凱歌さん、あれって、とてもよかった」と、この小文の締めに言っておきたい。

これまでに、四色。これに、黒猫を加えて、合わせて五色。